今日は、二の重のついてお話してみます。
二の重の中身は、全体として3段なのか5段なのかによって違ってきます。
昨今は、5段重があまり見られなくなったので、一般的な3段で考えてみます。
二の重には、海の幸の焼き物と、酢の物が入ります。
一の重がオードブル的なものだったのに対し、二の重はメインディッシュが入る感じです。
では、海の幸の縁起担ぎ状況を見てみましょう。
鯛 | おなじみ、めでたいのごろ合わせ。おせち以外のお祝いにも欠かせません。 |
エビ | 腰が曲がるまで長寿でいる願い |
アワビ | アワビは、身が長く伸び、永遠や発展という意味があります。 |
うなぎ | うなぎのぼりという言葉があり、出世や発展をイメージします。 |
ブリ | 成長とともに呼び名が変わる出世魚であることから |
タコ | タコは多幸と書き、多くの幸せが来るように |
ハマグリ | 夫婦円満。対になっている殻以外とはぴったり形が合わないから。 |
トコブシ | 別名をフクダメといい、福を貯めるということから |
それぞれにごろ合わせや縁起担ぎがあって、面白いですね。
取り合わせの酢の物にはこんなものが
紅白なます | 人参と大根が紅白の水引に似て、おめでたい |
菊花カブ | 菊は長寿を意味し、長生きを願う、 |
酢蓮 | レンコンの穴から、見通しを良くするように |
さて、昨今は、この流儀にとらわれず自由に創作をしているおせちが殆どです。
有名店のおせちでも、一の重にすでにメインディッシュが入っています。
最初に見栄え良く見せた方が、喜ばれるという世相を反映しているのでしょうか。
確かに、最初にドーンと来ると、テンションが上がりますもんね(*’▽’)
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